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脱輪したときにやるべきこととやってはいけないこと
脱輪は走行中や駐車場で誰にでも起こり得るトラブルです。
焦ってアクセルを踏み込むと状況を悪化させ、車両を損傷させる恐れがあるため、まずは周囲の安全を確保し、冷静に状態を把握することが欠かせません。
本記事では、脱輪時に取るべき正しい行動と、二次被害を防ぐために避けるべき行為について整理します。
脱輪したときにまず優先すべき安全確保
タイヤが落ちた衝撃でパニックになりがちですが、まずはブレーキを踏んで車を完全に停止させます。
道路上で脱輪した場合は、後続車による追突を防ぐため、速やかにハザードランプを点灯させて異常を知らせることが最優先です。
特に夜間や見通しの悪い場所では、他のドライバーから自車が見えにくくなっている可能性があるため、早めの意思表示が欠かせません。
車を固定できたら、周囲の交通状況を十分に確認したうえで車外へ出ます。
同乗者がいる場合は、安全な路肩やガードレールの外側などへ避難を促し、二次的な事故に巻き込まれないよう配慮が必要です。
JAFの統計データによると、路上で停止中に追突される事故は、重大な結果を招く傾向があります。
そのため、状況次第では車内での待機は避ける判断も必要です。
脱輪の状況を確認する際のポイント
安全が確保できたら、タイヤがどのような状態で落ちているかを確認します。
確認する際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 落ちているタイヤの数と位置
- 車体の底が地面に接触しているか
- タイヤの周辺に破損している部品がないか
タイヤが1つだけ軽く落ちている程度であれば、ジャッキや板を利用して脱出できることもありますが、車体の底が接地している場合は無理に動かしてはいけません。
無理な脱出試行は、サスペンションや駆動系に大きな負荷をかけ、高額な修理費用が発生する原因となります。
目視で判断が難しい場合や、少しでも不安を感じる状況であれば、それ以上の作業は中断し、プロの助けを借りる判断が賢明です。
脱輪時に絶対にやってはいけないこと
良かれと思って行った行動が、取り返しのつかない故障や怪我につながることがあります。
特に高速道路や交通量の多い道路では、一般的な知識による安易な判断は禁物です。
アクセルを強く踏み込んでの強引な脱出
溝に落ちたタイヤを強引に引き上げようとアクセルを全開にすることは非常に危険です。
タイヤが空転して摩擦熱でゴムが焦げたり、突然グリップが回復した際に車が予期せぬ方向へ飛び出したりする危険性があります。
周囲に人がいる場合、跳ね上げた石や砂利が当たって怪我をさせる恐れもあるため、力任せの脱出は避けましょう。
不適切な道具を使用した作業
現場にある石や木材をタイヤの下に敷いて足場にする手法もありますが、強度が足りない物を使用すると、作業中に割れたり滑り出したりして車両が落下する危険があります。
適切なジャッキアップポイント以外に荷重をかけると、車体が歪む原因にもなるため、専用の機材がない状態での作業は控えるべきです。
損傷を確認せずに走行を続ける
運良く自力で脱出できたとしても、そのまま走行を続けるのはリスクが伴います。
脱輪の衝撃で足回りのアライメントが狂っていたり、タイヤの側面に傷が入っていたりすると、後に大きなトラブルに発展する可能性があります。
脱出後は必ず広い場所で低速走行を行い、異音やハンドルの振れがないかを確認し、早めに整備工場で点検を受けるべきです。
レッカー業者を自分で選ぶことのメリット
脱輪の引き上げを依頼する際、多くの人は保険会社の指定業者を待つものだと考えがちです。
実はあまり知られていませんが、レッカーを依頼する業者は保険会社に指定されるのを待つだけでなく、お客様が自由に選ぶことができます。
保険対応が可能なレッカー・レンタカー業者に依頼した場合でも、任意保険のロードサービス機能が活用できるため、基本的にお客様が費用を負担することはありません。
「依頼先の探し方がわからない」「保険が適用されるか心配」といった不安があっても、ご自身で信頼できる業者を指名できるという知識があれば、不意のトラブルに見舞われた際にも落ち着いて行動できるはずです。
地域の地理に詳しい業者や、到着時間が早い業者を自ら選ぶことで、待ち時間を短縮し、精神的な不安を軽減できるメリットもあります。
まとめ
脱輪は予期せぬ場所で発生し、焦りから誤った判断を招きやすいトラブルです。
しかし、何よりも大切なのは人身の安全であり、次に車両の損傷を最小限に抑えることです。
自力での解決が難しいと感じたら、無理をせずロードサービスを要請しましょう。
また、レッカー業者は自分自身で選べるという知識を持っておくことで、万が一の際によりスムーズで納得のいくサポートを受けられるようになります。
日頃から契約している保険の内容を確認し、緊急時の連絡先や業者の選び方を把握しておくことが、安心なカーライフにつながります。